さあ球春到来!
新生真弓阪神のキャンプが1日、スタートする。オフに右ひざ手術を受けた下柳剛投手(40)が、キャンプ初日のブルペン入りを宣言だ。ベテラン左腕は1月31日、沖縄・恩納村のチーム宿舎で契約更改に臨み、2年契約の最終年は現状維持の1億9000万円(推定)でサインした。昨年11月に手術した右ひざは順調に回復。プロ19年目は5月で41歳になるが、過去の41歳投手のシーズン最多勝記録(49年若林忠志=阪神)となる15勝に照準をセット。V奪回の船頭になる。
1日のキャンプインを前に、ベテラン左腕に発奮材料ができた。半世紀を超える長寿記への挑戦。下柳は、若林忠志が打ち立てた1949年(昭和24年)の記録について「60年前でっか!
生まれるよりだいぶ前だな」と声を上げた。その記録の古さには目を見張ったが「15」の勝利数には驚かず、ニヤリと笑った。
下柳
頑張ります。後ろ(リリーフ)がしっかりしているので、できない数字じゃないと思う。自分の頑張り次第でしょ。野手が助けてくれる。カネ(金本)と矢野が、同級生だから。
昨季は4年連続2ケタ白星となる11勝を挙げている。円熟の投球術は衰えを知らない。15勝は05年にマークした自己記録でもあるだけにひとつの目安になる。
長寿記録にひるまないのは自信の表れだ。昨年11月5日に右ひざのクリーニング手術を受けて、2日後にはリハビリを開始。同12月には恒例の奄美大島自主トレで体を動かした。「満足度はだいぶある。早すぎるぐらいにいけていた」。
この日は宜野座球場で50メートルのキャッチボールなど約1時間半の練習を行って、キャンプ初日までの準備を完了。「キャッチボールで自分のボールが投げられたし、順調にきている。キャンプは下地作り。今年はひざの手術をしたのでより丁寧にやっていきたい」。言葉は慎重だったが、投球練習の時期を聞かれると「明日(1日)」ときっぱり。首脳陣の配慮もあってキャンプ初日は別メニュー調整になるが、すでにマウンドの傾斜を使えるほど下半身は順調に回復している。
この日は現状維持の推定年俸1億9000万円で約20分のスピードサイン。交渉の席では沼沢球団本部長に新外国人メンチの実力について「どうなんですか?」と質問したという。昨季は巨人に歴史的な逆転優勝を許し、チームとしての雪辱がテーマになる。「(昨年は)悔しかった。阪神ファンに申し訳ない思いをさせた。その気持ちが倍、うれしくなる結果を出したい」。5月で41歳を迎える円熟左腕が、15勝という60年前の長寿記録と自己記録を塗り替えれば、4年ぶりの優勝もグッと近づく。真弓阪神を支える男が、熱い気持ちでキャンプインする。【益田一弘】
[2009年2月1日11時1分
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