ソフトバンクの外野のポジション争いが過熱してきた。16日、多村仁外野手(31)が下半身の疲労のため練習をリタイア。シート打撃では2軍から2年目の中村と5年目の江川が招集されるなど現1軍メンバーの柴原、アギーラ、城所、中西、井手、辻を合わせた計8選手によるバトルが繰り広げられた。今後の実戦練習でも2軍調整中の荒金、長谷川、村松にチャンスが与えられる予定で、ますます外野戦争がヒートアップしそうだ。
この日の外野バトルのゴングは、新助っ人アギーラの痛烈な一打で鳴った。シート打撃での1打席目。佐藤の甘く入ってきたカットボールをとらえた。中越えの二塁打だ。負けじと5年目の中西も1打席目に篠原の外角球を中前に運んだ。さらに、井手、辻は競うように、いずれも2打席目に左前安打。多村の練習早退はポジションを争うライバルにとって、絶好のアピール機でもある。グラウンド上では、互いの競争心が激しく火花を散らしていた。
井出外野守備走塁コーチはきっぱりと言い切った。「外野については今B組で調整している選手を含めてチャンスのない選手はいない。紅白戦、オープン戦で結果を残した選手がポジションをとる。それだけです」。もちろん、WBC日本代表候補の松中や、この日リタイアしたものの実績を誇る多村らが首脳陣の描くプランの基本にはあるだろう。だが、DHの起用法や故障なども含めると、シート打撃に招集したように、江川や2年目の中村まで選択肢には入っているというわけだ。
もっとも、選手自身がし烈な争いを痛感している。この日2打数無安打に終わった柴原は逆襲を宣言した。「なかなか結果が出ないなあ。みんなは結果残してますよね。でも、明日(17日)から紅白戦ですから。紅白戦でやり返しますよ」。一方で昨季87試合出場の辻は「僕にもチャンスが来ると思うので、そのチャンスを1発で仕留めたい」と好機をうかがっている。
今後は2軍調整中の荒金、昨季4本塁打した長谷川、オリックスからトレード入団した村松も紅白戦やオープン戦で招集される予定。4・3開幕へ、外野サバイバルにピリオドが打たれることは当分なさそうだ。【松井周治】
[2009年2月17日10時56分
紙面から]ソーシャルブックマーク




