<オープン戦:楽天4-4横浜>◇8日◇明石

 横浜のドラフト4位、細山田武史捕手(22=早大)の波のある1日だった。打撃では楽天投手陣から2本の適時打を含む猛打賞に「結果的には良かった」と振り返る。だがすぐさま「守りが全然ダメです」と厳しい表情に戻った。5回裏2死一、三塁で礒部をカウント2-0にしながら、適時打されたことが頭から離れなかった。

 外角のチェンジアップで様子を見た直後の4球目だった。出したサインは外角直球。左前打を許し、3点目を献上した。狙いは緩急だったというが「(投手と)話ができていなかった。反省していかないと」と猛省だ。投じた小林も「直球をボールにしてからのチェンジアップだったら、そんなには打たれなかったと思う。コミュニケーションを取っていきたい」と話した。

 だが若き女房役は2度の盗塁を阻止した。大矢監督は「盗塁を刺すときのモーションが速い。ただ守りの面は右往左往している。直して経験させたい」と話す。将来の正捕手へ、必ず迷いのトンネルを脱出する。

 [2009年3月9日8時55分

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