チーム首位打者のソフトバンク長谷川勇也外野手(24)が1日、地元山形から“講師”就任オファーを受けた。大泉小3年からプレーした山形県鶴岡市の大泉スポーツ少年団が、今月30日に同市内のホテルで創立30周年イベントを開催。佐藤八男監督(60)は「OBと現役の子どもたち120人前後が出席予定で、長谷川君には短い時間でも講演などをお願いしたいと考えています」と語り、入団3年目でレギュラーに定着したOBから子どもたちへの金言に期待を寄せた。

 1年目は左足骨折でシーズンを棒に振り、2年目も左小指骨折でシーズン途中に1軍から脱落。骨折した小指が真っすぐに伸びず、握力も低下したが、小指を右手人さし指の上にかぶせるゴルフのような握りで克服。今季はリーグ4位の打率3割1分2厘をマークし、球宴に初出場した。苦労を乗り越えた長谷川の姿は郷土の誇りで、その一言一句は子どもたちの財産になるはずだ。

 長谷川も野球教室で子どもたちとの触れ合いを大切にする。「大人に言うのと違って分かりやすい言葉でないと伝わらないので、自分の勉強にもなります」とも話しており、今後イベントの詳細を詰めることになる。この日は福岡市早良区の早良警察署で一日署長を務めた。知名度が上がっているからこそのイベント出演要請に、「来年も呼んでもらえるような活躍をしたい」と2年連続の好成績を誓っていた。【押谷謙爾】

 [2009年12月2日11時30分

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