<広島9-8ロッテ>◇7日◇広島・福山市民

 昨年11月にトレードで横浜から移籍したロッテ斉藤俊雄捕手(26)が“プロ1号”となる同点2ランをマークした。2点を追う8回無死二塁から、フォークを完ぺきにとらえて左中間へ運んだ。「1軍ではオープン戦も含めて初ホームラン。素直にうれしい」と照れくさそうに笑った。

 現在4人の捕手がベンチ入りしており、ポスト里崎へ激しい争いが繰り広げられている。もともと強肩が売りで守備力は買われており、課題の打撃でアピールできたことは大きかった。「出た試合は一生懸命やるだけです」と開幕1軍へ猛アピールした。

 セ・リーグ出身の強みも見せた。プロ初安打は08年4月6日に広島長谷川からマーク。「セ・リーグのデータは全部入っていますから、交流戦でいい存在感を出せたらいいですね」と、ロッテの新兵器に名乗りをあげた。【鳥谷越直子】

 [2010年3月8日8時9分

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