<オリックス4-10ロッテ>◇3日◇京セラドーム大阪

 初の連敗を喫したオリックス岡田彰布監督(52)は何度も首をひねった。「オレもどうなったんか分からんよ。投手コーチにも聞いたんよ。どうなったんや…とな」。話題は、突然4回に一挙7失点と乱れに乱れたエース金子千尋投手(26)。開幕戦で1-0完封を成し遂げながら、前回ソフトバンク戦の7回途中6失点に続く“謎”の背信投球だった。

 立ち上がりから快調に飛ばし、2回には2点の先制点をもらった右腕。しかし4回先頭の荻野貴に左前打を許すと、盗塁を警戒して一塁に素早くけん制して悪送球。その後、安打の雨あられを浴びた。ただ、金子は「意識したのはけん制のときだけだった」と影響は否定した。

 この回途中で交代を決めた指揮官はすぐさま横に立つ星野投手コーチに本人への“事情聴取”を指令。試合中、金子のもとを2度訪れた同コーチは「投げ急いだというか、納得いく球で勝負していなかった。結果論だけど、もっと緩急をつけてもよかった」といくつかの反省点を挙げた。

 開幕から7勝1敗と突っ走った岡田特急は連敗で首位も陥落。それでも監督はこたえるどころか「原因は分かっているやろ。また対戦あるから今言うことやないよ」とニヤリ。エースのリベンジを確信しているようだった。【柏原誠】

 [2010年4月4日15時43分

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