愛のムチで再出発だ!
広島天谷宗一郎外野手(26)が5日、マツダスタジアムで野村謙二郎監督(43)から内、外野のノックを受けた。不振のため4日巨人戦(マツダ)で今季初めてスタメン落ちしており、指揮官が現役時代に取り組んだ「野村流トレーニング」でカツを入れられた。6日からヤクルト3連戦(神宮)。3番打者の爆発で連敗ストップを狙う。
フィールドを右へ左へ天谷が走った。二塁のポジションでゴロを散らされ、1本ずつ捕球…。これが終わると右翼と中堅で飛球を処理。単独で軽めのアメリカンノックをこなした。次々とノックバットを振るうのは野村監督だ。つかの間のオフに強めのメニューを取り入れたのは理由がある。
野村監督
もう1度(足の)張りというかドッシリ感をね。そういう意味も含めて(体の)キレというか。僕らも現役時代によくやっていました。
オープン戦では両リーグ最多21安打を放ち、3割9分6厘の高打率を残した。開幕から3番を任されたが、打率1割台に低迷。“愛情ノック”は復調を図るための荒療治だ。球界では古くから「スランプに陥れば汗を出せ」と言われる。指揮官が現役当時に何度となく行った練習をこなし、天谷もたっぷり汗を流した。
低調から抜け出せない。打率1割4分3厘はリーグの規定打席到達44人中43番目(5日現在)。内田打撃統括コーチは「自分のことを考えていればいいのに気があせっている。力はついているんだからね。『1、2の、3』で振るところが『1、3』で振っている。遊び心も『間』につながるんだからさ」と説明。主軸としての使命感がマイナスに働き、打撃を崩した。
4日の巨人戦では、9回に代打で登場。中飛だったが強い打球を放った。天谷も決意を込めて言う。
天谷
「3番だから」といろいろ考えてしまっていたのはあります。いい意味でもっと本能でやればいいんだと思います。反応というかね。(代打では)シンプルに打てましたし、あの感じを続けていけばいい。
チームは最悪の7連敗で最下位に沈んでいる。この日、東京に向かった指揮官も「結果が出ていないと移動もキツイ。勝つことで雰囲気も違ってくる。どんな形でもいいから」と話す。投手陣が崩れて苦しい試合運びが続く。6日から神宮で再出発。天谷ら打線の奮闘で、苦境からの好転を図る。【酒井俊作】
[2010年4月6日11時43分
紙面から]ソーシャルブックマーク



