高校時代のチームメートから最高の刺激をもらい、ロッテ唐川侑己投手(20)が今月初勝利を目指す。20日の楽天戦(東京ドーム)の先発を前に、成田高の同期生で、鶴見大の川村直矢投手(3年)が18日の神奈川大学野球・神奈川工大戦でノーヒットノーランを達成した。この日、川村の快挙を知った唐川は「すげぇ、マジすか?

 同級生が頑張っていると、自分も頑張らないと」と気合を入れた。

 川村とは中学3年時に成田市の選抜チームで一緒にプレーし、高校時代も競い合った。当時は唐川がエースで、中堅手兼投手の川村は2番手として140キロ後半の直球を投げていた。唐川も「めっちゃ球速かったです」と言う。

 中学時代にノーヒットノーランをしたことがある唐川だが、高校以降はない。プロでは09年8月23日の西武戦(西武ドーム)が最高で、7回に先頭の片岡に中前打を許すまでパーフェクトだった。謙虚な性格だけに「やれるものならやりたいけど、無理だと思う」と控えめだが、マウンドに上がれば勝負師になる。チームは貯金10で首位を独走するが、唐川は今月未勝利で2勝1敗と勝ち星が伸びない。まずは2勝目を挙げたが、完封目前の8回1/3で降板した3月30日の楽天戦(千葉マリン)の借りを返す。【斎藤庸裕】

 [2010年4月20日8時54分

 紙面から]ソーシャルブックマーク