ロッテが横浜吉見祐治投手(31)を金銭トレードで獲得する方針であることが6日、明らかになった。吉見はプロ10年目で、先発として活躍している左腕。02年には11勝を挙げ、通算209試合で36勝49敗。今季は3月31日の巨人戦で投げている。

 ロッテは今春キャンプ中から先発左腕を探しており、2月にはキャンプ地の石垣島でマイケル・テヘラ投手(34)の入団テストを行ったが、合格には至らなかった。その後も前ドジャースの左腕エリック・スタルツ投手(30=広島)の獲得を目指したが断念していた。

 現状では先発ローテ入りしている左腕はエース成瀬だけ。西村監督はかねて「先発できる左投手が欲しい」と球団側に要望しており、まさにニーズに合った投手となる。交流戦に強いデータもプラス材料だ。昨年まで4年連続で、シーズン防御率より交流戦の方が数字が良く、昨年はシーズン防御率4・28ながら、交流戦は2・16とパ・リーグに強い実績がある。

 首位に立つロッテだが、先発ローテを務める小野と川越が相次いで故障でリタイアしたこともあり、投手補強に乗り出していた。今後、両球団間で最終的な話し合いを行う。

 [2010年5月7日7時44分

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