<中日3-1ソフトバンク>◇13日◇ナゴヤドーム

 史上初の交流戦V3を狙う秋山ホークスに早くも暗雲だ。交流戦で無傷の6連勝中だった大隣憲司投手(25)が、5回に逆転を許して敗戦投手となった。7回途中3失点で5敗目。12日のホールトンに続き、「交流戦男」を先発にたてながら敗れた。交流戦では2年ぶりの連敗で、今季ワーストに並ぶ3連敗。ずるずる敗戦を重ねるわけにはいかない。

 両手に握った汗が乾くと、もどかしさだけが残った。前日同様に接戦を落とし、交流戦では2年ぶりの連敗。首をかしげながら引き揚げる秋山監督の口が重くなるのも仕方なかった。「途中までいい感じだったんだけどな。投打のかみ合わせがなあ」。言葉少なに帰りのバスへと乗り込んだ。ナゴヤドームでは07年6月24日を最後に勝利がなく4連敗。重苦しい足取りで、99年に日本一に輝いた思い出の地をあとにした。

 またも「交流戦男」が沈んだ。前日には昨季3勝無敗のホールトンで黒星。2戦目のマウンドには交流戦過去9試合の登板で6勝無敗の大隣を中10日で送り込んだが、白星は手にできなかった。「ちょっとした紙一重の違いが失点につながった」。リーグワーストタイの5敗目を喫した左腕は、丸刈り頭をかいた。

 序盤は踏ん張っていた。毎回走者を背負いながらも、2~4回はいずれもスライダーで3イニング連続の併殺打をマーク。4回まで無失点に封じていた。

 「魔の中盤」でつかまった。1-0で迎えた5回に和田、セサル、大島に3連打を浴び、あっけなく同点に追いつかれた。いずれもわずかに甘くなった球をとらえられた。さらに1死三塁からチェンの遊ゴロの間に勝ち越し点を奪われた。6回にも1死一塁からブランコに左中間へ適時二塁打を許して1点を追加された。「もったいなかった」。この日も含めて今季は19失点中10失点が5、6回に集中している。高山投手コーチも「集中力を欠くところがある」と指摘した。

 勝てないことがもどかしい。4月4日の楽天戦で挙げた初勝利以降、白星から遠ざかっているが、防御率2・98は今季7勝の杉内をも上回ってチームトップ。「自分のできることをやっていけば、いずれ結果はついてくる。辛抱強くやれるように出直したい」。敗戦後も丁寧に質問に応じた大隣は、努めて前向きに話した。チームも今季ワーストに並ぶ3連敗と歯車がかみ合っていないが、首位ロッテとはまだ2・5ゲーム差。15日からは和田と杉内の2枚看板で臨むヤクルト戦が控える。悲観するなんて、まだ早すぎる。

 [2010年5月14日11時27分

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