<巨人2-8広島>◇7日◇ひたちなか

 巨人打線が2週続けて「マエケン」にやられた。広島前田健から7回までに6安打で2点を奪っただけ。前回1日には完投負けを喫しており、22歳の若き右腕に、早くも今季2敗目を喫した。

 強力打線をもってしても、ホームが遠かった。序盤から要所を抑えられた。5回に長野の場外弾は出たが、安打や四球が出ても続かない。7回にようやく3連打で1点を返したが、反撃が遅かった。前回から6打数連続凡退を喫したアレックス・ラミレス外野手(35)は「(前田健は)すべてが良かった。対策?

 まだ分からないよ」と脱帽するしかなかった。

 打線は前回同様、ボール球に手を出す場面があった。失投の少ない好投手だけに、反省材料ではある。ただ、原監督が敗因に挙げたのは打線そのものではなく、投打の“かみ合い”の悪さだ。「競っていかないとね。5点、6点のビハインドとなると(攻撃は)“なり”の中でいくしかないよね」と冷静に指摘した。先発内海が3回までに6失点。マエケン相手では、序盤から重過ぎるハンディだった。大量リードを追う展開で、とにかく1点ずつ返すしか手がなくなってしまった。主導権を握るという、勝負の鉄則を確認させられた敗戦だった。【古川真弥】

 [2010年7月8日7時38分

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