<オリックス2-4ソフトバンク>◇18日◇京セラドーム

 天敵撃破で、4連勝だ!

 ソフトバンク小久保裕紀内野手(38)が、苦手のオリックス近藤一樹投手(27)を粉砕した。6回、同点に追いつきなお2死二塁の場面で、中前へ決勝打となる勝ち越し適時打。通算勝利の半分に相当する12勝を献上している右腕を攻略し、今季4度目の4連勝を飾った。2位をがっちりキープし勢いに乗ったチームは、19日から本拠地で首位西武を追い詰める。

 気持ちだけで、打った。天敵を攻めたて、同点に追いついた6回表。なおも2死二塁で、打席の小久保は極限にまで集中力を高めていた。「形なんてどうでもええから打ったろ、という気持ちでした」。オリックス近藤の投じた4球目。140キロの低め直球に食らいつくようにバットを出すと、打球はフラフラと中前へ落ちた。意地の勝ち越し適時打で、天敵を粉砕した。

 これ以上、やられるわけにいかなかった。近藤とは今季、この日の第2打席まで11打席無安打。チームも、通算24勝のうち半分の12勝を献上していた。1週間前には岡田監督に「ソフトバンクと思って投げえ」とささやかれた近藤が、日本ハム戦で4勝目を挙げる屈辱的な出来事もあった。何が何でも倒す-。チームの思いを、主将が泥臭いヒットに乗せた。

 6日の1軍復帰から、これで7試合連続安打だ。2軍でのリハビリ中、ダイエー時代にともに汗を流した同い年の鳥越2軍監督に大きな刺激を受けた。雁の巣球場で、声を出さない若手選手を厳しく怒鳴りつける熱血指導を目にした。「刺激になった」。感心するだけでは終わらせない。1軍復帰後は、ベンチで声を出していなかった若手選手をしかりつけ、勝利への執念を植え付けた。

 言葉だけでなく、姿勢と結果で、チーム一丸で戦う大切さを示し続ける。試合後は開口一番「今日はヤオシュン(陽)がよく頑張った。今日の勝ちは大きいよ」。プロ2度目の先発だった陽を、全員でもり立てつかんだ1勝の価値を口にした。

 主将の一打は7回の松田のダメ押しソロも呼び込んだ。天敵を粉砕し、チームは今季4度目の4連勝。秋山監督も「少ないチャンスをものにしたな」と、打線の集中力をほめたたえた。がっちりと2位をキープし、19日からは本拠地で首位西武との3連戦。小久保が引っ張るソフトバンクが、一丸となって獅子に襲いかかる。

 [2010年7月19日12時31分

 紙面から]ソーシャルブックマーク