<西武4-2オリックス>◇13日◇西武ドーム

 足がつっても自らマウンドを降りることはしない。西武涌井秀章投手(24)がオリックス相手に6回1/3を4安打1失点に抑え、13勝目。エースの責任感が、昨年7月以来の6連勝を呼び込んだ。

 6回2死からT-岡田に四球を与えた直後、アクシデントが襲った。涌井が右足を押さえてつんのめり、いったんベンチに下がった。「右ふくらはぎがつりました。初めてじゃないけど、調子が良かったんで、体を使いすぎてしまった感じ。水分補給とストレッチだけしました」。再び上がったマウンドでバルディリスを遊ゴロに仕留めて6回は事なきを得たが、球威の衰えは隠せず、7回にソロ本塁打を浴びるなどして途中降板した。

 交代の際、不満げな表情を浮かべた。「ランナーを残してだったし、6連戦の途中だったからそれが心残りだった。でも球に力がなかったんで(仕方ない)」。影響は自覚していたが、完投を意識したマウンドを簡単に譲りたくなかった。

 「ケガをしないということは、スーパースターの条件」。ローテーション投手の離脱が相次ぐ中で投げ続けるエースを、潮崎投手コーチが評した言葉だ。そんな男の降板だけに周囲はヒヤリとしたが、幸いにも軽症。試合後、西武ドームの長い階段を全速力で駆け上がって報道陣を振り切った。全快をアピールし「次回登板に影響はないです」と頼もしく言い切った。【亀山泰宏】

 [2010年8月14日7時46分

 紙面から]ソーシャルブックマーク