<日本ハム7-5ロッテ>◇18日◇東京ドーム

 レーザービーム2連発が、防波堤になった。日本ハムが誇る鉄壁外野コンビが、乱戦のカギになった。5回1死二、三塁のピンチで、まず糸井嘉男外野手(29)だ。井口のやや右翼寄りの打球を処理。まず1点差とされ、二塁走者の西岡が同点のホームを狙う。本塁へ、ワンバウンドのダイレクト返球で刺した。「マグレです。投げておいて良かった」と布石を打った。

 第2幕は怒りの一撃だ。なお2死二塁で、金泰均が左前打。遊撃後方の当たりで、走者は俊足ではない井口。三塁コーチが本塁突入を指示しているのを確認して、森本稀哲外野手(29)にスイッチが入った。「あのタイミングで回すとは思わなかった。ちょっとなめられている」。本塁へノーバウンドで投げ込みタッチアウト。梨田昌孝監督(57)が「1イニングで2つは珍しい」という競演での2連続補殺。糸井と森本の“継投”が中継ぎ陣同様、はまった。

 [2010年8月19日11時26分

 紙面から]ソーシャルブックマーク