<日本ハム5-4西武>◇20日◇札幌ドーム
日本ハムのサヨナラ劇につながる第1歩は、中田翔内野手(21)のバットから生まれた。2回1死、西武平野の141キロ内角直球を左翼ポール際へ運んだ。10試合ぶりの1発に「うれしいです。でもホームランはなかなか出ないもの。初めのころは自分でもびっくりするくらい打てたけど、10試合に1本打てたら上出来」と満足そうに振り返った。
着弾点が際どかったため、自身初体験のビデオ判定となった。1度脱いだヘルメットをかぶり直し、ベンチに腰を降ろして結果を待った。「(ポールの)内側だと思ったけど、向こう(一塁側ベンチの西武)が正面から見ているので、入ってないのかなとか、ドキドキしていた」。結果は判定通り。あらためて仲間から祝福された。
この日は、中田の本塁打が飛び出すと、チケットが半額になるという企画の初日。前売り券売り場の長蛇の列は100メートル近くに伸び、担当者は「普段は多くて10メートルくらい。こんなに集まることはない」と目を丸くした。1試合平均の前売りはこれまで487枚だったが、1時間で約3倍の1451枚が売れた。本塁打のなかった9試合は29打数4安打と不振だったが、企画初日の第1打席にアーチを描いたところは、さすが“千両役者”だ。
試合は9回に飯山のプロ1号となる3ランで追いつき、延長10回に高口のサヨナラ打で決着。中田は初めて味わったサヨナラ勝利の余韻にも「興奮しました。次につながる勝ち方」と喜んだ。【本間翼】
[2010年8月21日9時11分
紙面から]ソーシャルブックマーク



