<楽天4-0ソフトバンク>◇22日◇Kスタ宮城

 大失態だ。ソフトバンク小椋真介投手(30)が、今季チーム最短KOを食らった。楽天打者8人に対し、2安打4四球3失点。2アウトしか取れず降板した。勝てば首位西武に0・5ゲーム差に接近できた重要な試合を、12年目左腕がぶち壊してしまった。「今日は何もないです…」。責任を背負い込んだ左腕は試合後、小走りで帰りのバスの乗り込んだ。

 秋山監督の決断が、その悲惨さを物語っていた。1回裏。3点を失いなおも2死一、三塁のピンチで、小椋が8番牧田にストレートの四球を与えた。打者8人で4個目の四球。我慢の限界だった。みけんにしわを寄せた秋山監督が、主審に投手交代をコール。アクシデント以外で1回途中に投手を交代させたのは、就任2年目で初だ。「立ち上がりが悪かったら、流れに乗っていけない」。ふがいない左腕に早々と見切りをつけ、打線の奮起にかけた。

 絶対に負けられなかった。デーゲームで、西武が日本ハムに敗れ3連敗。一時は自力Vが消滅したが、再び0・5ゲーム差に接近するチャンスだった。初回には主将の小久保が、内野安打を放った際に一塁へ猛然とヘッドスライディング。38歳のベテランが全身全霊でチームを鼓舞した直後の背信投球劇に、チームは戦意を喪失した。「あれだけストライクが入らないとね。厳しいけど、こちらとしてはどうしようもない」と高山投手コーチ。「これから監督と話して」と、ローテ再編も示唆した。

 重要な一戦で野手陣も2失策と集中力を欠き、連勝は2で止まった。秋山監督は立ち上がりに玉砕した小椋を引き合いに出し「いかに先頭打者に集中していけるか」と険しい表情。「ここまできたら気持ちの強い方が勝つ」。終盤に入り、頻繁に口にしていた言葉をグッと飲み込み、前だけを向いた。24日からの本拠地6連戦。真価の問われるときがきた。【倉成孝史】

 [2010年8月23日12時8分

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