<楽天4-1日本ハム>◇24日◇秋田
日本ハムの屈辱の完封負けを阻止したのは、中田翔内野手(21)だった。7回2死二塁の第3打席。楽天岩隈の127キロスライダーにバットを合わせ、左翼フェンス上段を直撃する適時二塁打を放った。「(体勢が)崩されていたので、(スタンドに)入るとは全然思いませんでした。ただ走者が二塁にいたし、1点も取れていない状態だったから、何とかしたいという思いはありました。がむしゃらにいこうと思いました」。連続試合安打も「6」に伸ばした。
またしても、エースを撃破だ。オリックス金子千、ソフトバンク和田、楽天田中らから本塁打を放ってきたが、この日も公式戦初対戦の岩隈から、あと50センチでオーバーフェンスという強烈な一撃。「キャンプのときに1度やっていて、直球が速くフォークのキレもいいと思っていました」。手ごわい相手とは認識していたが、臆(おく)することはなかった。相手が小山に代わった9回にも左翼線へ安打を放ち、14試合ぶりの複数安打も記録した。
試合前の練習中には、入団以来初めて、梨田監督から直々にノックを受けた。“マンツーマン”で次々に打ち込まれるため、大粒の汗を流し、終了後は立っていられなかったが、気持ちはうれしかった。「ありがとうございました」。すがすがしい表情で帽子を取ったのが印象的だった。
チームは首位西武に3連勝後の痛い1敗を喫した。試合後は秋田から盛岡へ約2時間半のバス移動と、敗戦のショックに拍車がかかる重い空気が流れた。だが、梨田監督は「救いは翔が打ったこと。(変化球に)うまくついていったね」と褒めた。黒星の中にも、希望の光はあった。【本間翼】
[2010年8月25日11時22分
紙面から]ソーシャルブックマーク



