<阪神10-3横浜>◇1日◇甲子園
1カ月ぶりの笑顔だった。阪神下柳剛投手(42)が、8月1日中日戦(甲子園)以来の白星で7勝目を挙げた。87球目、シュートで詰まらせた。1死一塁から、カスティーヨのバットの芯を外し二併殺打。この日、10個目の内野ゴロだった。散発5安打1失点。久保投手コーチは「低いところに投げられたのがシモらしい。練習でやっていてもも、マウンドではなかなか難しい。それをやってくれるから、彼にはチャンスがある」と20年目の左腕をたたえた。
42歳にはルーティンがある。午前11時。甲子園のウエートルームに下柳の姿がある。08年に右ひざの手術を行ってからは、十分な量を走ることができなくなった。不足分を補うために、黙々とバイクをこぎ続ける。長期ロードを終え、戻ってきた甲子園でも同じだった。
ベテランの姿は、チームにも影響を及ぼす。伊藤トレーニングコーチは言う。「シモがあれだけやると、若手はそれ以上やらないといけないと思って必死になる」。ウエートルームは、朝早くから刺激を受けた選手であふれるという。
根っからの野球好きだ。8月29日、神宮球場を訪れた親交ある俳優・渡辺謙(50)からエールを送られた。食事をすれば、3時間でもずっと野球談議に花を咲かせている。「楽しそうに話しているのを見ると、本当に野球が好きなんだなと思う」とハリウッドスターもうなる。先発が4試合連続で勝ち投手になるのは、08年8月以来で、真弓阪神では初の出来事だ。8月27日の秋山の初勝利に始まり、久保、スタンリッジ、そして下柳。勝負の9月、発進は良好だ。【鎌田真一郎】
[2010年9月2日11時55分
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