<中日3-1巨人>◇5日◇ナゴヤドーム
巨人の自力優勝が122試合目にして消滅した。中日との今季最終戦は、6安打で1点しか取れず完敗。ナゴヤドームでの連敗が9に伸びた。これで残り22試合を全勝しても、中日が全勝した場合の勝率を上回れなくなった。先発東野は2回に危険球で退場となり、打線は3試合で計3得点という貧打。首位阪神との差は今季最大タイの3ゲームに開き、リーグ4連覇に黄信号がともった。
自慢の打線は爆発しなかった。巨人のナゴヤドームでの連敗は9に伸びた。今回の3連戦の合計得点はわずかに3点。原辰徳監督(52)は「負け方が非常に似ている」と3日連続の貧打にため息。伊原ヘッドコーチも「コメントは昨日と一緒。言うことなし。オウムになっちゃうよ」と苦笑いするしかなかった。
勝利への執念は見せた。中4日でスクランブル先発させた東野が初回に痛恨の先制2ランを被弾。2回には危険球で退場する中、がむしゃらなプレーで劣勢をはね返そうとした。4回には小笠原が全力疾走で内野安打を勝ち取り、5回にはエドガーが意表を突くバント安打を決めた。原監督も、相手ベンチのアピールで、あっさりと東野の退場を決めた橘高球審に珍しく食い下がって抗議した。「審判には敬意を払っているが、アピール・プレーのような形でジャッジを下した。納得できない」。緊急リリーフした星野らも踏ん張った。
それでも、悪い流れは断ち切れなかった。最近10試合の成績は2勝7敗1分け。自力優勝は消滅し、貯金も1ケタの9まで減った。しかし、試合後の選手たちの顔つきは前日までとは少し違った。主将の阿部は「これが現実だし、しぼんでいてもしょうがない。必ず流れは来ますよ。ヤクルトみたいに10連勝とかできるかもしれないし」と笑みすら浮かべた。
原監督もまた、ベンチ裏の通路で明るい声を響かせた。「立ち止まったり、振り返ったりする時期ではない。この逆風がガラッと変わるようなプレーが出るといいね。1人1人が『男になる』ということ」。残りは22試合。がけっぷちに立たされた今は、もう開き直るしかない。名古屋の悪夢を、逆襲への力に変える。【広瀬雷太】
[2010年9月6日9時9分
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