<オリックス3-2西武>◇14日◇京セラドーム大阪

 オリックス金子千尋投手(26)が、チームでは37年ぶりとなる自身12連勝でリーグ単独トップに立つ16勝目を手にした。同点の7回にカブレラの24号勝ち越しソロが飛び出し、交代が検討されていた右腕に土壇場で白星が転がり込んだ。

 まさにエースの底力だった。調子は悪かった。初回に2点の援護を受けたが球威も制球もない。試合が始まると捕手の前田大に「いまいちですね…」とポロリ。2回に1点を返されたが「苦しいなりに何とかと思って。丁寧に投げようと意識した」と最少失点を心がけた。7回まで逆転は許さなかった。殊勲打のカブレラをベンチで満面の笑みで出迎えた。

 阪急からオリックスになった89年以降、チームの最多勝は93年に17勝した野田浩司だけ。このときは近鉄野茂英雄と並んでの受賞だったが、単独ならオリックス初だ。残り11試合。自身初タイトルの可能性は大きくふくらんだ。

 7回104球での降板は次回以降のフル回転を見据えてのもの。次は今季初の中4日で19日の日本ハム戦。さらに中5日で25日のロッテ戦、そしてシーズン最終戦の30日ロッテ戦で再び中4日と、逆転CS進出へのスペシャルプランが用意されている。

 右腕にかかる比重は大きい。岡田監督は「どの試合も落とせんけど、初戦やからな。先のゲームも1つずつ取っていくしかないわけやから」と話した。この日敗れた日本ハムと入れ替わりで4位に浮上。CS圏まで1・5ゲーム差。エースが残り3試合の登板で全勝すれば、2年ぶりポストシーズンが見えてくる。【柏原誠】

 [2010年9月15日11時51分

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