<ヤクルト6-4巨人>◇16日◇神宮
逆転優勝に挑む巨人が3位に転落した。雨の中、まずい守備が響いて5回までに計4失点。打線は6点を追う8回に阿部慎之助捕手(31)の41号2ランなどで4点を奪ったが、反撃が遅く、連勝は5で止まった。首位中日との2・5ゲーム差を詰められず、阪神に一夜で追い抜かれた。
試合前から降っていた雨が、強まった。1点ビハインドの4回2死走者なし。高木がヤクルト田中に投じた5球目。ぬかるんだマウンドに足を取られ、引っかけた。低めに外れフルカウントとなり、原監督がベンチを歩み出た。「野球が出来る状態じゃなかったよ。投げるのに足を取られていた」と冷静だった。球審がマウンドの状態を確認し、中断を宣言。今季初先発の左腕に、一息つく時間が与えられた。30分後、試合は再開され、この回を無失点で切り抜けた。
だが、この“天の変わり目”がもたらした好機を、ものにできなかったことが響いた。直後の5回、絶好のチャンスが訪れる。4回まで巨人打線を1安打のみに抑えていた石川が突如、乱れた。暴投と四球が絡み1死一、三塁としたが、脇谷、代打谷が凡退。同点機を逃し、原監督は「あそこで何とか1点を取っておけば。外野フライを打つのは難しいことだけどね」と悔やんだ。
1度つかみ損ねた流れを引き戻すのは難しかった。中継ぎ陣がピリッとしない。5回、2番手マイケルが3失点。ラミレスが平凡な左飛を落球し、守りも足を引っ張った。6回には、3番手星野が宮本に2ランを打たれた。原監督も「いい投球をしていた」と脱帽した石川相手に、6点のビハインドは大きすぎた。
連勝が5で止まり、一夜で3位に後退した。首位中日も敗れたためゲーム差は変わらないが、勝っていれば1・5ゲーム差に詰め寄れていた。中日との直接対決が残されていないため、惜しい黒星となった。
ただ、プラス材料もある。8回2死からクリーンアップが3連打で4得点。石川を完投させなかった。18日からは、甲子園に乗り込み阪神3連戦。優勝争いのヤマ場を迎える。指揮官は「大きな戦いになる?
言うまでもないよ。結果はこうなったけど、明後日から切り替えて行きます」と声は明るかった。是が非でも勝ちに行く。【古川真弥】
[2010年9月17日8時25分
紙面から]ソーシャルブックマーク



