逆転優勝に向けて大ベテランを投入する。首位中日を2・5ゲーム差で追う3位巨人は、18日から2位阪神と甲子園で3連戦を迎える。17日、原監督らは関西入りした。初めて2軍に降格した新人の長野に代わり、今季初昇格の大道典嘉内野手(40)が合流。絶対に落とせない直接対決で、プロ23年目のひと振りが鍵となる。
正念場の舞台で、取って置きのカードが切られた。2軍降格となった新人の長野に代わり、23年目の大道が昇格した。午前10時に2軍の本拠地であるジャイアンツ球場に到着。いつもは冗舌だが、この日は違った。今季初昇格の意気込みを問われても、「話すことは何もないですよ」。そう言い残すと、1時間以上、打撃マシンを相手に一心不乱に打ち込んだ。行動に気持ちが表れていた。
今季は開幕から2軍暮らしが続いたが、勝負強さは折り紙付きだ。ダイエー時代から数々の優勝争いを経験。巨人移籍後も、ここぞの場面で結果を残してきた。昨季は、CSや日本シリーズで貴重な適時打を放った。今季、巨人の代打成功率は、左の2割7分6厘に対し右は2割2分9厘。「左キラー」の大道にかかる期待は大きい。何より、いるだけで周囲の雰囲気を変える明るい性格。優勝争いのプレッシャーの中、ベンチを盛り上げるムードメーカーとしての役割も担う。
遠征用荷物を持って球場を離れる際、「頑張るだけ。それ以上はないですよ」と短い言葉に決意をにじませた。残り14試合で、直接対決が残されていない中日を追い掛ける。逆転を信じ、勝ち続けるしかない。ベテランの言葉は、チーム全員の思いを代弁していた。
新幹線で移動した原監督も「戦い方は変わらない。まずは1戦目が非常に重要。それを取って、2戦目です」と一戦必勝を誓った。激しい三つどもえが続くが、4連覇の挑戦権を持つのは巨人だけ。栄冠へ向け、一丸で18日からの3連戦を戦う。【古川真弥】
[2010年9月18日8時28分
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