<楽天7-9ロッテ>◇20日◇Kスタ宮城
ロッテが、Kスタ宮城での連敗を16で止めた。勝利を決めたのは主将・西岡剛内野手(26)の執念だった。延長12回2死走者なし。この日7度目の打席が巡ってきた。凡退すれば勝利はない。土俵際でこの日4安打目の右前打を放った。続く今江の左翼線の安打で、一気に一塁から本塁打へ突っ込んだ。タイミングはアウトだったが、楽天嶋を突き飛ばして決勝のホームを踏んだ。「無我夢中で走った。タックルするつもりで行ったんじゃないんですが、退場した嶋には申し訳ないことをした。時間が飛んでいて、気が付いたら審判がセーフと言っていた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
1回には先制の先頭打者アーチ。3-2と1点リードの6回には11号2ランを放った。マルチアーチはプロ初。猛打賞は今季25度目で、イチローの日本記録「26」にあと1に迫った。本塁打は2発とも左打席での左越えで「逆方向に打ったのは価値がある。(記録に)満足せず貪欲(どんよく)に行きたい」と言った。
ただ、自分の記録以上に、この日の1勝に重きを置く。2戦連続サヨナラ負けを喫した前夜。眠れぬ夜を過ごした。深夜に宿舎のビデオ室で、打撃映像をチェックせずにはいられなかった。「勝って喜んで、負けて悔しがっている時間はない。昨日、一昨日と嫌な負け方で、あれを断ち切って勝ったのは大きい。みんながあきらめなかった証拠です。ファンにもあきらめていない姿を見せたい」。目標は3位死守ではない。トンネルを抜けた主将が、その先にチームを導く。【金子航】
[2010年9月21日12時25分
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