<阪神4-2巨人>◇20日◇甲子園
試合終了から1時間半が過ぎたとき、阪神真弓明信監督(57)は新大阪駅に姿を見せた。テレビ局のカメラが待ち受け、ファンから声援を受けた。ボルテージは嫌でも上がる。いざ決戦の地へ。相手は首位中日、舞台は今季1勝8敗で苦手とするナゴヤドーム。それでも指揮官は言い切った。「関係ない!」。疲れた様子もなく、新幹線に飛び乗った。
生き残りをかけた巨人戦は2勝1敗で勝ち越した。孝行息子の秋山が4連勝を飾り、先発起用の林威助がグライシンガーから逆転の2ランを放った。7回からは調子を上げてきた久保田を惜しみなく投入。描いたプランが次々と現実のものになった。昨年はヤクルトとの3位争いで競り負け「ここという試合で勝てなかった」と短期決戦の弱さを悔しがった。当時の姿は今の真弓阪神にはない。負ければ、5年ぶりのリーグ制覇が一気に遠のく一戦で会心の勝利を手にした。
21日からの中日3連戦はスタンリッジ、久保、能見で必勝態勢で臨む。「勝つことしか考えていない。1戦1戦やっていく」。鬼門と呼ばれる敵地で、本領を発揮できるか。真弓監督が打倒中日に全力を尽くす。【田口真一郎】
[2010年9月21日10時46分
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