<巨人7-1横浜>◇2日◇東京ドーム

 どよめきが起きた。4-1の3回無死一、二塁。巨人脇谷亮太内野手(28)は横浜内川の三ゴロを捕球するとベースを踏み、すばやく二塁へ送球した。古城がベースを踏み一塁転送。打者走者もアウトで、巨人では9年ぶりの三重殺が成立した。だが、起点の脇谷は「最初の走者は僕のエラー。打たせた藤井さん、古城さん、小笠原さん。良いチームワークでした」と頭をかいた。

 それでも、逆転直後のピンチを救うビッグプレーで流れを渡さなかった。勝ち越しも脇谷だ。追い付いた後の2回1死一、二塁、左翼へ7号3ラン。ベンチに戻ると、原監督に頭をはたかれた。手荒い祝福には訳がある。試合前、「スタンスを小さく取ってみたら」と助言された。「打撃が良くないのに、使ってくれる監督がいる」と感謝の気持ちを結果で示した。原監督は「自作自演だな。彼には期待が大きい。これを機に、しっかりやって欲しい」と苦笑い。脇谷はレギュラーを死守し、チームはCSで有利な2位を死守する。

 [2010年10月3日8時18分

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