ソフトバンクの11年型守備シフトの基本バージョンが3日、披露された。今キャンプ初のシートノック。内外野の両刀指令を受け、注目の内川聖一外野手(28)のポジションは左翼だった。右膝リハビリ中のオーティズが回復すれば、基本的にサードに入るとみられる。レフトには松中信彦外野手(37)も入り、2人がポジションを巡ってぶつかるケースが最有力だ。

 内川のように複数ポジションが守れる選手の他の守備位置での練習について、秋山監督は「この後回っていくんじゃないの。でも、しばらくはメーンのところ(左翼)をやって、あとはプラスアルファになるだろうな」。大石ヘッドコーチも「しばらくはこういう形になるでしょう。今日のシフトは最初の時点での考えということです」と語り、この日のバージョンが基本コンセプトであると説明した。

 内川は「いろいろなポジションをやることがあると言われている」と話しており、今後は左翼だけでなく、センターやライト、サードの練習にも意欲的に取り組むつもりだ。ただ、あくまで現時点での基本は左翼。この日の左翼の動きやスローイングにも無駄はなく、フリー打撃でも鋭い打球を飛ばしている。豪打復活を狙う松中との激しいバトルのスタートになった。

 全選手が声を張り上げるなど、危機感を持っているのは明らか。この日のシートノックを見守った秋山監督は「みんな活気あってよかったね。どんどん刺激しあって高めていけばいい」とニヤリ。5日からの第2クールで、バトルはさらに激化するはずだ。

 [2011年2月4日11時25分

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