首脳陣を動かした!

 阪神城島健司捕手(34)が22日、高知・安芸での2軍キャンプを打ち上げた。最終日は予定を1週間前倒ししてストップ&ゴーなど負荷がかかるメニューを消化。満点キャンプを終え、3・25開幕に慎重だった首脳陣がオープン戦起用も検討。城島の開幕スタメンマスクが現実味を帯びてきた。

 球場を去る直前に、いきなり大声を出した。城島が仰天ジョークを飛ばした。

 城島

 じゃあ、25日にまたここ(安芸)で!

 まあ(1軍に)合流するかどうか、わからんで!

 あぜんとする周囲をよそに3週間を過ごしたキャンプ地を離れた。24日には大阪市内の病院で定期検査を受ける。その後は鳴尾浜で調整予定だが、まさかの再合流を予告?

 

 そんなジョークが飛び出すほどの満点キャンプだった。この日は室内練習場で小刻みなステップを踏んだ。10メートル四方のエリアで疑似ベースランニング、サイドステップ、ストップ&ゴーを繰り返した。

 城島

 3月に入ってからやろうというトレーニングを早めてできた。痛みも違和感もない。手術明けだったので、膝を腫らさないことが開幕への近道。それがなかったのはよかった。

 順調ならば、25日にも鳴尾浜でブルペン捕球を解禁する。本業を再開すれば、オープン戦が視野に入る。

 城島

 男が開幕を目指すといった以上、それに全力で向かうのが当然。開幕に出る以上は逆算して。当然出ないといけないし、出ることになると思います。それがいつかは監督、トレーナーに聞いてください。

 順調な回復ぶりは、現場首脳も動かした。当初の見立ては5月中旬の復帰。チームは一貫して左膝の完治を優先させる方針だった。ただ首脳陣の1人が、城島のオープン戦起用について「早まることもあるだろう。状態がいいようだ」と発言。真弓監督も代打やDHでの起用について「できることからな」。指揮官は3月16日ロッテ戦(QVCマリン)からの東京遠征帯同を、開幕出場の目安とする。順調ならば、天候や気温に左右されない3月19日からの、日本ハム(東京ドーム1戦、札幌ドーム2戦)ドーム3連戦で、城島がマスクを被る可能性も出てくる。

 城島

 無理せずに焦りますよ。3月25日に出れば最高ではない。手術からの復帰は小さなことで、自分のパフォーマンスを上げるための手術をした。1年間、万全のパフォーマンスをしてタイガースの勝利に貢献するのが大前提です。

 レギュラー捕手として「トータル」で勝つ。ただ、プロとして144試合に含まれる開幕戦も、決しておろそかにしない。春の訪れとともにジョー復活の日も近づいている。

 [2011年2月23日11時16分

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