阪神が来季の新外国人にレイズのブルックス・コンラッド内野手(32)を最有力候補にリストアップしていることが19日、分かった。球団は今季限りで退団したブラゼルの後を担う長距離砲として、右の4番候補を探していたが、コンラッドは今季、ブルワーズ、レイズで計49試合に出場し、打率1割3分3厘、4本塁打。ブルワーズで青木宣親外野手と、レイズで松井秀喜外野手とチームメートだった。一塁手だが二塁、三塁も守れ、メジャー通算18本塁打の長打力に加え、両打ちの器用さも魅力だ。

 中村勝広GM(63)はこの日、外国人について来季残留が確実なスタンリッジ、メッセンジャー、マートン、ザラテに加え、野手2人か、投手と野手1人ずつを新助っ人として補強するプランを明かした。和田監督、黒田ヘッドコーチら現場が映像を見た上でコンラッドが正式決定すれば、外野の長距離砲か、ストッパー候補のどちらかを獲得することになる。

 ただ、球団は西岡、福留、五十嵐ら日本人メジャーリーガー獲得を優先しており、同GMは「日本人選手の獲得状況によって(外国人の内訳は)まだ流動的」と説明した。

 ◆ブルックス・コンラッド

 1980年1月16日、米カリフォルニア州生まれ。01年ドラフト8巡目でアストロズ入団。アスレチックス、ブレーブス、ブルワーズを経て、今季途中にレイズへ移籍。メジャー通算280試合で打率2割7厘、18本塁打、71打点。178センチ、86キロ。右投げ両打ち。