阪神白仁田寛和投手(27)が今日3日のDeNA戦(横浜)で緊急先発する。先発予定だったスタンリッジが腰痛で戦線離脱。代役として白羽の矢が立った。

 思いがけない形でプロ初先発のチャンスが巡ってきた。2日は午前中から鳴尾浜の球団施設で最終調整。ウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦の先発に備えていた。そのまっただ中に、1軍昇格の報が舞い込んできた。スーツ姿で新大阪駅に現れ「明日投げるつもりでやっていたので問題ないです。やるぞという気持ち。チャンスと思ってやりたい」と意気込んだ。

 07年大学・社会人ドラフト1巡目で入団したが、過去5年間は1軍で先発機会なし。2軍でも伸び悩んできたが今季は違う。2軍で17試合に登板して4勝1敗、リーグ2位の防御率2・32と安定する。完封勝利も挙げ、機は熟していた。

 「ようやく(機会が)来た。今回、しっかり結果を出したい」とイケメンがキリリと引き締まる。阪神のドラフト最上位投手でプロ初先発初勝利を挙げたのは04年筒井、07年小嶋の2人だけ。右腕ならドラフト導入後、初めて。球団史に名を刻む絶好の機会だ。