ソフトバンクが10日、今オフ補強第1弾としてキューバ出身の強打者バーバロ・カニザレス内野手(33)の獲得を発表した。今日11日に宮崎入りし、入団会見を行う。1年契約で推定年俸は4500万円、背番号は「55」。キャンプ地でのテストを検討していたが不要と判断し、来季の主砲候補として秋季キャンプに参加する。

 カニザレスはキューバ出身で04年に亡命し、06年に米大リーグブレーブスと契約した。190センチ、109キロと大柄で、球団関係者は「右の中距離打者。ペーニャよりパワーは劣るけれど、勝負強く芯に当てるのがうまい巧打者。タイプ的には今季オリックスにいたフェルナンデスですね」と期待する。

 11年からメキシカンリーグで能力を発揮。同年は打率3割9分6厘で首位打者を獲得した。今年は112試合で打率3割7分4厘、29本塁打、112打点。2年連続で100打点を超える。指名打者が多く今季は一塁も守った。キューバの国内リーグで10年間プレーし、代表歴もある。今年のWBCにはスペイン代表で出場するなど経験豊富だ。

 4位とBクラスだった今季はリーグ1位の660得点、125本塁打と破壊力はあったが4番が固定できずつながりを欠いた。勝負強いカニザレスが4番に固定されれば、3番内川、5番長谷川と高打率クリーンアップが形成され、松田、柳田は下位で自由に打たすこともできる。2014年型つながる打線のキーマンとなる。

 ◆バーバロ・カニザレス

 1979年11月21日、キューバ・ハバナ出身。国内リーグでは通算660試合で打率2割9分8厘、52本塁打。04年に亡命。06年にブレーブスと契約し、09年にメジャーデビューした際の背番号25は直前まで現楽天のジョーンズが着けていた。190センチ、109キロ。右投げ右打ち。