西武小石博孝投手(26)が、結婚していたことが14日、分かった。相手は都内在住で保育士の実和子さん(25)。立正大の同級生で、大学2年に交際がスタート。約6年間の交際期間を経て、昨年12月中旬に婚姻届を提出した。「彼女と一緒にいると、自分も素でいられるし、何でも言い合える。結婚するなら、彼女しかいないなと思った」と幸せそうに笑った。

 俳句が詠めるプロ野球選手として、西武ファンから愛される。鶴崎工時代に国語の授業の一環で「第16回

 伊藤園

 お~いお茶

 新俳句大賞」に俳句を応募。各都道府県で5人選出される「都道府県賞」を受賞したのが始まり。プロ初勝利時には「初志貫徹

 負けぬという気持ちで

 初勝利」とお立ち台で披露。独特なフォーム、趣味はケーキ作りなど、多才さはチーム屈指。

 話題先行を嫌って、俳句を詠む機会は減ったが、結婚の心境を「俳句で」と依頼。困った表情を見せながらも、誠実な男らしく、こん身の一句を色紙に書き記した。「生涯の

 女房と共に

 

 勝負の時」

 「大丈夫ですか、これ」と照れたが、小石なりの思いを込めた。「守るべき人ができたんで。奥さんのためにも活躍しないと。1年間1軍のマウンドで勝負して、優勝に貢献したいです」と決意を込めた。1年目はプロ初勝利を挙げるも、昨季はリリーフで11試合に登板。勝ち星はなく、悔いの残る1年だった。最高のパートナーとともに、勝負の時を迎える。

 ◆小石博孝(こいし・ひろたか)1987年(昭62)4月13日、大分・日出(ひじ)町生まれ。鶴崎工、立正大を経て、NTT東日本から11年ドラフト2位で西武に入団。1年目に先発でプロ初勝利を挙げ、昨季はリリーフで11試合に登板した。趣味はケーキ作り。178センチ、83キロ。左投げ左打ち。<小石の主な俳句>

 ◆高校2年、国語の授業で

 「二人きり

 いつも以上の

 心臓音」

 ◆1年目の12年1月の出陣式で

 「大勢の

 ファンに囲まれ

 勇気出て

 いざ旅立ちの

 宮崎へ」

 ◆12年5月3日、楽天戦でのプロ初勝利で

 「初志貫徹

 負けぬという気持ちで

 初勝利」

 ◆今年1月5日のトークショーで

 「欲出さず

 笑顔満開

 3年目」