右手中指の腱(けん)の炎症で2軍調整中の巨人菅野智之投手(24)が、来月4日のイースタン・リーグのロッテ戦(ジャイアンツ)で実戦復帰することが28日、分かった。4日に出場選手登録を抹消され、2軍でリハビリを進め、21日にブルペンでの投球を再開。腰の違和感で一時調整が遅れたが、この日はスパイクを履いてのダッシュ、約80メートルの遠投で回復を示し、復帰に向けたビジョンがはっきりと見えた。

 リーグ3連覇を狙うチームにとって、待望の復活になりそうだ。現状で先発陣は杉内、内海、大竹、小山、沢村の5人。これまでセドンや中継ぎ投手で埋めてきたが、チームトップタイの9勝を挙げる菅野が復帰すれば、盤石な先発ローテが形成される。4日のロッテ戦では、3イニングを投げる予定。順調に進めば、天王山となる9月9日からの阪神3連戦(甲子園)で先発する可能性がある。