<プロ野球ドラフト会議>◇27日

 阪神ドラフト1位の慶大・伊藤隼太外野手(4年=中京大中京)が「由伸超え」を誓った。横浜市内の合宿所でチームメートとともにテレビで運命の行方を見守り、名前を呼ばれた瞬間、両拳を突き上げ喜んだ。3拍子そろった即戦力外野手は「大学での実績も違いすぎますし、目標というよりは、あこがれです。(対戦すれば)後輩としても、その場に行けば、負けられない。(新人王は)やれることをやった結果が、そういうものがついてくればと思っています」と慶大の先輩巨人高橋由への思いと、目標を口にした。

 先輩が98年の新人年に取り逃した、タイトルを奪いに行く。今季も巨人沢村が新人王の最有力候補で、獲得すれば4年連続で巨人からの選出となる。プロ経験者の慶大・江藤省三監督(69)は、新人王の可能性について「それぐらいの実力ということで、タイガースの1位指名を受けたと思っています」と太鼓判を押した。