“替え玉トレ”でトリプル3だ!

 ソフトバンクのドラフト4位、仙台育英・上林誠知内野手(18)が20日、仙台市内のホテルで契約金4000万円、年俸500万円(金額は推定)で仮契約を結んだ。「期待されているのは3割30本30盗塁。首位打者も取りたいし、常に3割をキープできる打者になりたい」と大きな目標を掲げた。

 体重80キロから83キロへ増量を目指すが、夏場は一気に食が細くなってしまうという。2回戦で敗れた今夏甲子園でも5キロ程度やせた状態だった。そこで目を付けたのが博多のとんこつラーメン。「替え玉はしたことないけど、増やさないといけないですね。先輩に食べさせられそうですし(笑い)」。なじみの薄い福岡をよく知るためにも、名物を食すことは不可欠。同僚と一緒にのれんをくぐれば親交は深まり、もちろん体重アップにもつながる“一石三鳥”のトレーニングだ。

 内野手転向へWBC日本代表のシートノック動画を研究し、連日の特守を敢行。元ヤクルト宮本モデルのグラブも発注した。「守備範囲なら負けない。捕るのもいける」と手応えはつかみつつある。「常識に従っていては成功しない」。愛読するイチロー(ヤンキース)の関連書籍に載っていた言葉を胸に刻み、難しい挑戦を成し遂げてみせる。【亀山泰宏】