オリックス山本由伸投手(24)が代表合流を目前に、また加速した。

14日、宮崎キャンプで行われた紅白戦に先発。初の実戦マウンドで2回無失点、4奪三振と圧倒した。すっかり板についた新フォームで、あらゆる球種を操り、最速は球団計測で157キロを記録。「まだまだいけそう」とWBC本番で自己最速159キロから大台到達も見えてきた。

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今年初のマウンドで山本が仁王立ちした。平日でも客席を埋めたファンは、プレーボールがかかると、神聖なものを見るかのように、静まり返った。

「全体的には、初実戦ですごく良かった。とにかく実戦に慣れるようにと思ってやりました」

初回先頭から太田、杉沢を低めに落とす高速フォークで空振り三振。太田は「フォークを投げる投手がたくさんいる中で、一番直球に見えるフォーク」と脱帽した。紅林には直球を右前に運ばれたが、右打者セデーニョには捕手の森がすべて直球を選択。4球目、154キロを外角にズドンと突き刺し、棒立ちにさせた。

2回の池田は鋭いカーブを外角に制球して見逃し三振。17日から始まる侍ジャパンの合宿を前に、最初で最後の実戦マウンドを圧倒的な内容で終えた。

侍ジャパンの投手陣は合宿までに、おおよその仕上がりを求められている。山本を含む先発候補は実戦で30球程度をこなすのが目安。昨年の日本シリーズ後から長時間かけて逆算した現時点のハードルを、満点回答でクリアした。

球場表示の最速は156キロ。ネット裏の球団スタッフの計測では157キロが出た。基本的にはスピードガンと勝負はせず、スピン量や伸びを重視する。それでも「まだまだいけそうな感覚はある。156キロを何球も計測しているので、いい方向にいっている気がする。質を求めていく上で、スピードもついてくると思う」と自信をにじませた。自己最速は159キロ。WBCで160キロに到達する可能性は十分にある。

左足を上げない新投法は完全マスターに近づいた。「多少、抜け球とかありますし、実戦に入ってきて、細かい技術の部分を詰めていくことになると思う。試合が近づいてきて緊張感はありますが、代表合宿に合流するのはすごく楽しみです」。完全無欠の2年連続沢村賞右腕は、世界を驚かす日を待ちわびているようだった。【柏原誠】

▼オリックス紅林(紅白戦で山本から右前打、親友宮城から左越え弾)「由伸さんと宮城から打てたのは自信になる。この時期は結果より内容だけど、内容も良かったです」

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