栗山英樹監督は、あえて侍ジャパンの「キャプテン」を決めなかった。「全員『俺がキャプテンだ』と思えばプレーの仕方は変わるはず。キャプテンだったら『先輩がいるし、言うのはやめよう』とはならない。チームが勝つために必要なものは全員が行動し、全員が話をし、全員が引っ張ってもらいたい」と“全員キャプテン”の意図を説明した。

初日の練習開始前、球場で全員を集め「日の丸を背負う意味。そこだけは大事にしてください」と思いをぶつけ、個々の自覚を期待した。報道陣にはたとえ話を挙げた。「自分は日刊スポーツの記者で、もし日刊スポーツが自分がつくった会社だとしたら、仕事のやり方やお金の使い方、会社の将来について(どう考えるか)も変わる可能性あるでしょう? 野球って、そういうもの。俺のチームだと思って戦ってもらわないと」と力説した。

自らは、昨年11月の強化試合には呼ばなかった選手を中心に、積極的に言葉をかけた。「初めて一緒にやるメンバーには、なるべく初日に声をかけようと」。1万8000人を超えるファンの声援も受け「プレッシャーを超え、楽しそうに野球ができる喜びを表現して欲しかった。いい1日だった」と満足げだった。【古川真弥】