イタリア代表は史上初の4強とはならなかった。データに基づき、ヌートバー、大谷、吉田、岡本らに対して大胆なシフトを敢行。2回までは無失点で侍ジャパン打線を封じたが、結果的には合計9失点で敗戦となった。

試合後のマイク・ピアザ監督(54)の一問一答は以下の通り。

 

-今日の試合振り返って

試合前にお伝えしたとおり、日本がどれだけ素晴らしいチームか分かっているつもりだった。我々投手陣が思うようなピッチングをできず、思った展開にならなかった。彼らの投手陣がタフだった。8四球を与えたが、日本のような強豪を相手に8四球も与えれば、勝てるチャンスはありません。展開も向かず、しんどい試合でした。リーグ戦では切り替えて明日また気を持ちを直そうと言えるが、トーナメントなので、我々の道は断たれたわけです。イタリアチームの戦いはこれで終わったが、私たちを下した日本が準決勝に進むことを心から祝福したい。私のホームタウン、マイアミに進むわけです。

-対戦した日本、事前の想像との違いは

スカウティングリポートを見ているが、四球、エラーはどれだけ研究しても防ぐことができない。それが野球の面白さであり、要素でもある。ゲーム中盤ですね、なんとか取り返そうとしたんですが、中盤のホームラン、非常に大きかったです。それでも諦めずにタフにスイングしましたが。次のWBCにつながる経験でした。素晴らしいものになった。

-大谷、今永、ダルビッシュなどの投手陣から3点をとった。力強さも見せた。イタリア打線の評価は

大谷はいい出来だったと思う。しかしながら、我々もいいバッターをそろえているし、クラッチヒッターもいる。タイムリーもホームランも出た。ただ、序盤に日本のような強豪を相手にリードを与えてしまうと、ゲームの流れも、運も向こうに向いてしまうもの。追いつこうとしたが、ダブルプレーも痛かった。流れをつかみかけた瞬間はあったが、点を取った後の四球や攻撃が淡泊になり、流れをつかみきれなかった。強豪を相手に逆転は難しい。しかし、敗戦から得たものも大きかったと付け加えます。

-今回のWBCがイタリアにもたらしたものは

イタリア野球全体、特にコーチ陣、協会の準備のたまものだった。素晴らしい準備があったし、トーナメントに臨むときは、選手の入れ替え、登録出来ない等々、細かな問題あったが、これが野球の素晴らしさ。素晴らしいチームで臨めた。これが、イタリア国内でプレーする選手たちに影響を与えたことは間違いない。世界中を旅しながら野球したいからWBCに参加したわけではない。大会に参加して、イタリア、チェコが素晴らしい成績を収めた。オランダも手ごわい。ヨーロッパ全体の野球の普及に貢献したいと思います。

-監督の名前が呼ばれ歓声が起きた。日本での試合はどうだった

本当に光栄な瞬間でした。私が街を歩いていたら、試合前、気付いてくれて、まだ私は日本のファンに覚えてくれているんだと感謝したい。野茂英雄投手とバッテリーを組んだことで、まだ覚えていただけている。感謝そのものです。そして、日本という国はいつもよくしてくれる国なので、次は観光客として気楽な気持ちとして日本に帰ってきたいと思います。今回は監督として戻ってきたが、非常に素晴らしい滞在だった。次は観光客として、すぐに戻ってきたいですね。

-選手の入れ替え以外に苦労したことは

国際試合に臨むときにロースターの構成はいつも難しいが、今回のロースターに満足している。仲間とたたえ、非常に素晴らしかった。WBCは球数制限もあるし、通常の野球のルールとは違う規定もある。その中で、監督としてチームをマネジメントしてきた。時には球数が影響を与えたりもした。アプローチを変えないといけない。日本のような強豪に、国際試合で戦うには、全て準備万全の上でプラン通りにゲームを進めないと、日本に勝つのは難しいと感じた。

-大谷の時のシフトの狙いは。またセーフティーバントをされたが

私は、スカウティングリポートや守備コーチを信用している。彼はバント、しましたっけ? 本当、驚きでした(笑い)。彼が違うことをしましたよね。彼のような素晴らしい打者が。ピッチャーでもありましたし。攻撃面で貢献しようとしたのかも知れませんね。アウトにするのは難しい打者です。初回のライナー、素晴らしい打球でしたけど、いい守りをしてくれました。意図通りでした。イタリアがハイレベルでプレーしていくには、ああいうプレーを続けられたらいいと思います。大谷選手は我々の守備を瞬時に理解して、抗おうとしたのかも知れません。素晴らしいプレーヤーです。

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