侍ジャパンの水原一平通訳(38)が試合後に取材に応じた。「吐きそうでした」と振り返ったのは、最後の最後で実現した大谷翔平投手(28)対マイク・トラウト外野手(31)のエンゼルス対決だった。

侍ジャパンが1点リードで迎えた9回に大谷が守護神として登板。2死を奪ったところでトラウトとの対決となった。エ軍を引っ張る両雄と深い関係性がある水原通訳は「もう吐きそうでした、本当に。ほぼ記憶がないくらい、吐きそうでした。具合、悪かったです」と、何とも言えない気持ちで両者の対戦を見守っていたという。

普段は大谷の通訳として活躍するが、今大会はラーズ・ヌートバー外野手(25=カージナルス)の通訳としても奮闘した。「それもそれで新鮮でしたし、ヌートバーがこれだけ受け入れられて、チームに溶け込んでくれたことが一番よかった」と笑顔を見せた。

現地時間22日にもエ軍のキャンプ地、米アリゾナ州テンピへ戻ることを明かした水原通訳は「去年からずっと(トラウトらと)トラッシュトーキング(対戦について冗談を言い合うこと)をしていたので。これでもう、なんて言うんですか…(相手は)何も言えないというか、こっちが勝ったので、自慢できます(笑い)」と、トラウトや準決勝で対戦したメキシコ代表のサンドバルらとの再会を楽しみにした。また、今大会の大谷についても「翔平も、あんなに楽しく野球をしているのを初めて見たので、めちゃくちゃ良い経験でした」と振り返った。

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