スピードスケート史上最年少でバンクーバー五輪に出場した高木美帆(15=北海道・幕別札内中)が22日、日本ハム・ダルビッシュ有投手(23)の“特別授業”を受けた。この日、日本ハム戦(札幌ドーム)の5回終了後の投球式「ハーフタイムピッチ」に登場。試合前には、球界を代表するイケメン講師から、同じ競技者としての助言をもらった。

 念願の課外授業だった。試合前の練習風景を見学し、グラウンドで梨田監督や稲葉らと対面。ダルビッシュとも握手を交わしたが、その後、ドーム内の一室で特別な時間が設けられた。高木はかねて対面を熱望していたが、球団側が配慮。約15分、マンツーマンの個人授業がこっそりと行われた。

 高木の質問にダル先生が回答。高木が「9回まで投げて疲れないですか」とスタミナ強化について聞けば、ダルビッシュは「走るのはきついけど投球が好きなので(競技を)好きになることが大事」と返答。食事については「今の年齢なら気にすることはない」、練習の日課は「腹筋や体幹を鍛えること」などとアドバイスを受けた。

 高木は「テレビでしか見られない人と話をさせてもらえるのはすごいなと思った」と感激。五輪出場年度の背番号「2010」のユニホームを着た投球式はショートバウンドし「(五輪より)今日の方が緊張」と苦笑い。梨田監督に「勝利の女神」と喜ばれ、中田にも「きれいっすね」と歓迎されたプロ野球生観戦。ダル先生のサイン入りグラブとともに、助言をしっかり持ち帰っていた。【村上秀明】