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イチロー野球人生最大の屈辱

2006年3月17日付けの紙面イメージ
2006年3月17日付けの紙面イメージ

<WBC:日本1−2韓国>◇2006年3月15日◇2次リーグ◇エンゼルスタジアム

 【アナハイム(米カリフォルニア州)15日(日本時間16日)】日本の準決勝進出は、極めて難しくなった。国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」2次リーグで、日本は韓国との最終戦に1−2と惜敗。1勝2敗となり、自力での4強入りを逃した。終盤まで0−0の息詰まる熱戦となったが、8回に2点を先行され、1次リーグに続き敗れた。チームを引っ張ってきたイチロー外野手(32)は「野球人生でもっとも屈辱的な日」とまで言って悔しさをあらわにした。日本は、今日16日に米国がメキシコに敗れた場合に、失点率の争いで4強入りの可能性がある。韓国は全勝で準決勝に進出した。

 敗戦の瞬間、イチローはベンチ奥へ向かった。大声で何かを叫ぶ。グラウンドでは韓国ナインが抱き合い、国旗を掲げて走り回っていた。イチローは彼らを目で追った。準決勝進出の可能性は残るが、極めて低くなった。何より韓国に負けた。1次リーグに続いて敗れた。アジア王者の座は完全に奪われた。韓国に連続で敗れた感想を問われ、イチローはため息をついてから口を開いた。

 イチロー ボクの野球人生でもっとも屈辱的な日ですね。

 1回裏、先頭のイチローは初球から打って出た。ファウル。2球目、外角低めへ落ちていくツーシームを鮮やかに中前へはじき返した。12日の米国戦では初回に本塁打を放った。このときはベンチへ戻ったイチローが大はしゃぎしたことで、ベンチが盛り上がった。イチローの一打には、そういう意味がある。日本代表は結成した福岡キャンプ以来、イチローを中心に戦ってきた。イチローの安打による幕開けは、何より幸先がよかった。

 しかし、ホームは遠く重苦しい雰囲気で試合は進んだ。2回2死二塁。里崎の右前打で二塁走者の岩村がホームを狙うも、タッチアウト。岩村はこの走塁で右太もも裏を痛めベンチへ退いた。得点できない。だが、投手陣も踏ん張って失点しない。野手は均衡を破ろうと必死だった。イチローも6回無死一塁で、前日に続いて犠打で送った。欲しいものは勝利だけだった。

 8回表、ついに試合が動く。1死から金敏宰が右翼へファウルを放った。イチローはフェンス手前でジャンプするが、観客に阻まれ捕球できなかった。「(グラブには)当たっていない。(捕球の可能性は)ありましたね」。ここでもイチローは悔しさを抑えきれずに叫んだ。韓国ファンからブーイングが飛ぶ。球場は騒然とした空気になった。直後、金は四球で歩き、李鍾範の決勝打へつながっていった。

 大リーグを含めた各球団の主力選手が集まる日本代表は、チームとして機能することが難しい。短期間で共通の目的と認識を持てるかどうか。そこが勝負の分かれ道となる。日の丸を背負い、イチローなりにチームをまとめようとした。節目ではナインの前で話をした。米国戦前には「歴史的な日にしよう」と、短いが端的な言葉で結束を求めた。野手会の食事では自ら店の予約をとった。リーダーとして振る舞った代表での経験は、イチロー個人のプラスになるだろうか。

 イチロー 今は分かりませんね。

 準決勝進出は極めて厳しい。だが、来年は北京五輪予選が、再来年は五輪がある。日本代表はすぐに再結成される。そこにイチローがいなくとも、彼が日の丸を着けて戦った軌跡は受け継がれていくだろう。【飯島智則】

 ◆準決勝進出の行方

 米国がメキシコに○か△ならば米国が進出。米国がメキシコに●のケースは日本、米国、メキシコの3チームが1勝2敗で並び、当該チーム同士の失点率(総失点÷総守備イニング)で決める。日本は米国、メキシコ戦の2試合で合計17回2/3の5失点だから失点率が0・28。米国が8回2失点以上で敗戦(今日の試合は米国先攻)の場合、メキシコが9回を無失点に抑えても3チームの中で日本の失点率が最も低くなり、日本が準決勝進出となる。

(2006年3月17日付日刊スポーツ)







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