<練習試合:オランダ8-1マリナーズ>◇15日(日本時間16日)◇米アリゾナ州ピオリア

 決勝T進出を決めているオランダが15日(日本時間16日)、アリゾナ・ピオリアスタジアムでマリナーズと練習試合を行い、圧勝した。14日のパドレス戦も9-3と快勝しており、万全の仕上がりで準決勝の舞台AT&Tパーク(サンフランシスコ)に乗り込むことになった。

 勝利の立役者は4番バレンティン外野手(ヤクルト)だった。マリナーズの132勝右腕、ガーランドを初回から攻め立てた。1回に先制の3ラン本塁打を放つと、2回には2点タイムリーをマーク。4打数3安打5打点の活躍で、12安打8得点の圧勝劇へと導いた。打たれたガーランドは「投げ急いでしまった。打者にボールを見極める時間を長く与えた」と、悔しがった。バレンティンは日本時間11日に行われた2次ラウンドのキューバ戦で左足付け根を痛め、同12日の日本との1位決定戦や米国時間14日のパドレスとの練習試合は欠場していた。

 ジャイアンツ打撃コーチで元ヤクルトのオランダ・ミューレン監督も手ごたえを口にした。「この2試合で戦闘態勢が整った。みんないい感じでプレーしている。どこのチームが来ても怖くない。いいチームになっているよ」と頬を緩めた。

 2次Rでは世界ランク1位のキューバを2度破り、欧州勢として初の4強入りを果たした。バレンティンは「日本でプレーする機会をもらい、チャンスを生かすことが出来た。まだまだいい選手になれる」と自信を見せた。決勝Tからは強打者プロファー内野手(レンジャーズ)も代替選手として合流する。悲願の世界一を取りに行く布陣が整った。