「スイーツ親方の店」と題した売店が、有観客開催となった4日目から国技館1階にできている。特設だ。“スイーツ親方”こと芝田山総合企画部長(元横綱大乃国)発案の店。芝田山総合企画部長は「コロナ禍でも来ていただいたお客様に、少しでも楽しんでもらいたい」と思いを込めて開店した。

売店には3つのパンと同部長の地元・北海道の銘菓が並ぶ。高級食パンブームにあやかった「横綱食パン」に、メープル味と小豆味のパンの3点。どれも、もちもちとした食感と風味を楽しめる一品だ。加えて、北海道の「フランス菓子パリ16e」の「北サブレ」も販売。新千歳空港などでの定番土産だが、コロナ禍により観光客は激減。知人を介して、国技館で卸売りすることになった。

売れ行きは好調で、連日完売中だ。ファンサービスの一環で始めた売店だが「パンも北サブレも味は絶品。親方や力士ってやっぱりおいしい物を食べてるんだなと思わせたい」とこだわり抜いた商品が並ぶ。「微力かもしれないが地元の力になれればいい」とも話す。コロナ禍で規模縮小開催が続くが、協会はあの手この手で観客をもてなそうとしている。【佐々木隆史】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「大相撲裏話」)

国技館1階に特設された「スイーツ親方の店」
国技館1階に特設された「スイーツ親方の店」