女子プロレスラーでアジャ・コングとの抗争などで一時代を築き、今年レスラー生活30周年を迎えたダイナマイト関西(46)が20日のOZアカデミー後楽園大会で、現役引退を発表した。引退試合は12月11日の後楽園大会で行う。

 関西はこの日、セミでかつて付け人だった倉垣翼と米山香織が持つOZアカデミー認定タッグ王座に挑戦。倉垣からフォールを奪われ、ベルト奪取はならなかった。試合後にマイクを持つと「年内で引退することに決めました。年内、残り少ない関西の試合ですが、燃え尽きるまで戦います」とファンに引退を告げた。

 関西は、試合86年8月にジャパン女子プロレスの1期生としてデビュー。その後、JWPの旗揚げに参加し当時、女子では最大手の全日本女子でトップとして活躍していたアジャ・コングと抗争を展開。全日本女子以外で初のWWWA世界シングル王座をアジャから奪取した。その後は膠原(こうげん)病に苦しみ、4年前には肺ガンを患い、左肺を摘出。「(引退は)今日負けたからではない。引退の文字は随分前から自分の中で半分浮かびながらここまでやってきた。今年で30周年になるし、これ以上続けるより第2の人生を考える時期に来ていると思い、今年いっぱいで区切りをつけさせてもらうことにしました」と話した。