大仁田厚(59)が10日、東京・水道橋のプロレスショップ闘道館で会見を開き、2017年10月31日、後楽園ホールでの引退を発表した。

 大仁田は、引退発表会見の席上で、電流爆破マッチの後継者に田中将斗(44)を指名した。会見の中で後継者について聞かれると「田中選手に引き継ぎたいなという意思はあります。本人が受けるかどうか分かりませんけど」と語った。

 その理由として、自身が率いた団体FMWに93年に入門した弟子の田中が、FMWの影響を受け、流血戦など過激なハードコア路線の戦いを展開した米国の団体ECWのヘビー級王座を獲得したことを挙げた。「ECWが出来たのも(レスラーの)サブゥーが1本のテープを米国に持っていって出来上がった。田中選手は、その世界王者になった」と語った。

 さらにECWが、世界最大のプロレス団体WWEに買収されたことを挙げ「WWEがECWを買ったと言うことは、ある意味、認めたわけじゃないですか」と、田中が電流爆破の後継者に、ふさわしいレスラーであると強調した。

 その一方で「一騎打ちもありますし」と、田中との対戦の可能性も示唆した。【村上幸将】