ボクシングのロンドン五輪金メダリストでWBA世界ミドル級1位村田諒太(31=帝拳)が王者アッサン・エンダム(33=フランス)と、10月22日に東京・両国国技館でタイトルマッチ12回戦で直接再戦することが3日、所属ジムから発表され、都内で会見に臨んだ。

<村田の再戦経緯>

 ◆5月20日 村田がエンダムに1-2の判定負け。4回にダウンを奪い優勢とみられていたため、WBAの立会人も村田を支持するなど判定には国内外から批判が集まった。村田は「第三者の判断が全てですから」と潔かった。

 ◆同21日 WBAメンドサ会長が声明文を発表。「私の採点では村田が117-110で勝っていた。村田諒太と帝拳プロモーション、日本のファンにおわびしたい。委員会に再戦を要求する」。

 ◆同22日 帝拳ジム本田会長が、試合ぶりを評価した他団体のWBC、WBOからのオファーを明かす。フジテレビの試合中継の視聴率は関東地区で17・8%、瞬間最高は23・2%(ビデオリサーチ調べ)と発表される。

 ◆同24日 本田会長がWBAにジャッジの処分を求め、ない場合は再戦交渉はしない考えを示す。

 ◆同25日 WBAがエンダムを支持したジャッジ2人に6カ月の資格停止処分。村田は「前向きな答えを出したい」とコメント。

 ◆6月8日 村田が世界ベルト再挑戦を決意し、都内のジムで会見。

 ◆同27日 本田会長が再戦交渉に入ると明言。