マイク・タイソン氏(米国)の言葉を子どもたちに。ボクシングで日本初の世界主要4団体制覇を果たし、アマチュアとして2020年東京五輪出場を狙う高山勝成(名古屋産大)が29日、瀬戸少年院(愛知県瀬戸市)で講演した。14歳から20歳までの約100人へ「しっかり伝えられたと思う」と笑顔を見せた。

 特に伝えたかったのは自身が大切にしている、信じる気持ちだ。昨年、ボクシング関連の会合で元世界ヘビー級王者のタイソン氏と会った際、「これから先何があっても何が起ころうとも自分を信じろ」との言葉をもらったことに由来する。

 講演後、1人の少年が握手を求めてきた。高山は力強く手を握り合った後、相手の胸に拳を当て「何があっても自分を信じろ」と偉大なボクサーの言葉を送った。