ボクシングのIBF世界スーパーバンタム級王者岩佐亮佑(27=セレス)が、28日に千葉・柏市役所に凱旋(がいせん)し、柏市民特別功労賞を贈られた。

 18日に後援者からプレゼントされたフェラーリに初乗りし、小林会長を助手席に正面玄関へ横付け。25日に届いたばかりのベルトを肩に、待ち受けた市民や職員の作る花道を通り抜けた。秋山浩保市長から表彰状を授与され、J1柏の中村や市民からのお祝いメッセージビデオが流され、母校大津ケ丘一小の後輩からは花束が贈られ、一緒に手作りのくす玉を割った。

 柏はもちろん千葉から初の世界王者に、秋山市長は「バリバリの柏ッ子で大きな誇り。派手めに背伸びして演出した」と手放しでたたえた。岩佐は「素晴らしい賞に感謝。柏ッ子でやってきて感無量。子供たちのヒーローになれるよう、夢を与えられように頑張りたい」とあいさつした。

 式典後も「人の多さに圧倒された。メッセージにもグッときた。もう柏を出たくない」と感謝感激していた。新王者になって約2週間だが「毎日どこかで声を掛けられて世界王者を実感している。変な格好で歩けなくなった」と笑う。

 フェラーリは雨がやんだために予定外の初乗りだった。「超安全運転。怖い。車に乗るというより、車が乗せてくれている」と苦笑した。まだあいさつ回りなどが続き、王者としての始動は10月に入ってから。小林会長は「走り込みだけはしときたい」と、10月中旬にキャンプを計画。V1戦は来年になる見込み。