8月に京都で行われたボクシングのWBC世界バンタム級タイトル戦で新王者となったルイス・ネリ(25=メキシコ)の処分決定が先送りとなった。

 山中慎介(帝拳)の13度目の防衛を阻んだ後に、試合前のドーピング検査での禁止薬物ジルパテロールの陽性反応が発覚。米専門誌の報道ではその後行われたB検体の検査でも陽性反応が出たと報じられていた。当初は現在アゼルバイジャンで開かれているWBC総会で結論が出る見込みだったが、3日にスライマン会長からJBCの安河内本部事務局長に総会中に発表は行わない説明があった。同事務局長は「ネリ本人も含めて関係各所から資料を集めたり聴取しており、早く結論を出したいが、より慎重に対処する必要がある」と述べた。なお、山中は現在までに進退を明言していない。