宮崎・日章学園高3年の中垣龍汰朗がフライ級決勝で奈良代表の穴口一輝(兵庫・芦屋学園高)に判定勝ちし、高校5冠を達成した。

 国際大会も1年でアジアジュニア、2年でユース国際トーナメント、3年でアジアユースを制しており、王寺工のライト級今永とウエルター級荒本、習志野のバンタム級堤とともに、11月22日開幕の全日本選手権(福井)に推薦出場する逸材だ。

 「特に高校最後の大会という意識はなかったです」と言い、約1カ月前に全日本への推薦が決まってから「そこにちゃんとつなげる意識でやってきました」と話した。

 今永、荒本、堤らと同様に、夢は東京五輪の金メダルだ。今後は進学予定の東農大で腕を磨いていく。キレのいいパンチが持ち味のサウスポーで、憧れのボクサーは元世界3階級王者の長谷川穂積氏。「プレッシャーのかけ方や、パンチの当て方、見せ方など細かい部分のレベルを上げて、全日本選手権も優勝するつもりで頑張ります」と話していた。