ボクシングのWBC世界フライ級王者比嘉大吾(22=白井・具志堅)が13日、初防衛戦(22日、両国国技館)に向けた練習を公開した。

 同級6位トマ・マソン(27)を迎えるが、「過去最高の仕上がりだと思う。倒すというのは挑戦者でもチャンピオンでも変わらない。倒して勝ちます」と堂々と宣言した。同じ沖縄県出身の具志堅用高会長も愛弟子の出来栄えに、「前よりもいいですね。チャンピンになってから生き生きとしてジムワークを楽しんでいるようだ。前回より良い試合すると思います」と太鼓判を押した。

 日本記録の世界戦13連続防衛記録を持ちバラエティー番組出演などでも知名度抜群の同会長。5月に世界王者になった比嘉はその後に沖縄県に一緒に凱旋(がいせん)したが、「悔しかったですね」と振り返る。ファンがまず握手を求めるのは会長…。「すごかった。負けじと頑張らないと」と始まったばかりの防衛ロードに気合十分。同会長は「まだ僕の方が人気がありますねえ」とひょうひょうと返し、「これではいかん。4、5回防衛しないと『だいご』と声かかるくらいにはならないな」とハッパを掛けていた。